――加古川は、家電店に限らず、さまざまな大型量販店が乱立している地域ですね。街の電気屋さんとしては、難しいところがあるのでは?
松谷代表: たしかに、この地域は大型家電量販店も多いですし、量販店は価格で勝負してきますから大変といえば大変ですが、うちは強引な営業などは、一切していないんですよ。
――失礼な言い方になりますが、それで大丈夫なんですか?
松谷: 長い時間をかけて、地元のお得意さまと培ってきた信頼関係がありますから。加古川で井上電気と言えば、けっこう皆さん、分かってくださるんですよ。とはいっても、ただ長くやっているだけで、信頼して頂けるというわけではありません。購入の相談から、アフターメンテナンスまで、小規模店だから出来る、キメ細やかなサービスを徹底していますから、それで、地元の皆さまに受けいれて頂いていると思っています。
――具体的には、どのようなアフターサービスをされていますか?
松谷: まず、迅速に対応するということですね。それと、5年間の無料保証も。IHクッキングヒーターなら、即日修理が基本ですが、もしも、その日のうちに修理が出来ないときは、代わりのものを貸し出しさせて頂いています。
――オール電化に関しては、いつごろから。
松谷: 7,8年前からでしょうか。最初は、IHクッキングヒーターを主にお勧めしていたのですが、以前からよくご利用いただいていた電気温水器と組み合わせて考えると、自然にオール電化ということになりましたね。
――導入されたお客さまの反応はいかがですか?
松谷: 光熱費は安くなるし、安全だし、何より掃除が楽だと、喜んで頂いています。
――少し余談になりますが、従業員の方たちは、みなさん、タバコを嗜まれないとか。
松谷: そうです。うちは、全面禁煙なんです。お客さまのお宅にお邪魔して作業をすることが多い職場ですので、それは当然と考えています。良い商品をできるだけ安く提供させて頂くことや、販売時に分かりやすく丁寧な説明を心がけることや、アフターメンテナンスに骨惜しみをしないことは、ことさらやっていますと言うべきことではない、むしろ当然のことなんです。そこから先が、地元の小型店ならではのサービスなんです。とはいっても、仕事の進め方やお客様とどう信頼関係を築いていくかなどは、基本的には個々の裁量にまかせているんですよ。施工の技術もですが、販売に関しても、各自が独自に貪欲に学び、やがては独立して、将来的には組織をグループ化したいという思いもありますから。
街の電気屋さんとしての良さを失わず、大型家電量販店に対抗していくには、これしかないと考えています。
――それは、加古川を拠点にして?
松谷: もちろんです。どこまでも、加古川にこだわっていきたいと思っています。
|